工場案内
弊社工場で、タオルが作られる様子をご紹介します。
①製織部門
タオルを織り上げる部門です。
本社内工場にはジャガード織機8台を含む36台のタオル織機を備えています。中には、昭和50年代からの織機も残してあり、25㎝~90㎝の多様な織幅に対応しています。
タオルの製造は綿糸が主流です。その中でも、通常20番手の綿糸がタオルに使われますが、当社では10番(20番の2倍の太さ)の糸から60番(20番の1/3の太さ)の糸まで、それぞれのタオルにあったものづくりをしています。
綿糸も生産される地域で様々な特徴を持っています。現在は日本ではほとんど綿花は収穫されていないので、その原料はほとんどが海外からの輸入となりますが、当社では国内で紡績した糸のみを使用しています。
また、サンフォーキン綿(米国)を始め、エジプト綿・南米ペルー綿・インド綿・中国トルファン綿など用途によって使い分けています。
近年、機能性を考え、抗菌・吸水性はもちろん、弱酸性効果や、マイナスイオン効果・ゲルマニウム効果などを期待できる合成繊維も、用途に合わせて使用しています。
そして、環境面にも配慮して、製織時に糸につける糊も従来の化学系糊から全て天然糊に切り替えています。
②耳の縫製部門
織り上がったタオルは反物状につながっています。ここではその端を縫製します。
当社では、出来上がりの見た目の良さと、使用時の摩擦による磨耗を少なくするため、できうる限りパイル際に縫製するようにこだわっています。
そのため、1人1人がタオルを持ち、ミシンがずれないように真剣に取り組んでいます。
③インクジェットプリント部門
微妙な色の差異やグラデーションをより忠実にプリントする事が可能なインクジェットプリンターを導入しております。
お客様から頂いた画像ファイルを専用ソフトで変換し、プリントします。
④ヘムの縫製部門
ここでタオルは1枚ずつに裁断され、その裁断部分(ヘム)を縫製します。
当社では自動ヘム機と手縫い縫製の2種類の縫製部門があります。
決められた仕様の縫製は自動ヘム機で縫製でき、サイズ調整さえ行なえば、後は自動で機械がネームの取り付けを行い、縫製し仕上げてくれます。
もともとは手縫いで処理していたヘムの工程ですが、大量生産の時代自動ヘム機は大きな戦力となっていました。
しかしながら、近年商品の多様化が進み、自動ヘム機で縫製できない商品が増え、当社では再度、手縫い縫製に力を入れています。
⑤メロー部門
縫製したいサイズの一回り大きく裁断した生地を機械にセットし、自動で周囲を裁断しながらメロー(メロウ)縫製をすることで、かわいいハンカチに仕上がります。
サイズは15~30cmまで対応しています。
⑥仕上げ部門
最終の仕上げ部門では、商品の検品が行なわれます。
バスタオルだと2人で、フェイスタオルは1人が厳しい目でチェックします。
サイズ・重さ・色・プリント刺繍ズレなど点検項目は多岐にわたります。
包装・タグ付け後、出荷指示書と照らし合わせて最終の出荷の商品チェックを行ないます。
折れ針については、検針機を通してチェックします。
当社では、検針機だけに頼らず、針が折れた時点で破片を集める復元処理を行ない、針管理帳に添付して残しております。
⑦保管・出荷部門
出来上がったタオルは、コンピュータ制御の自動倉庫で保管されます。
遠くからも見える、銀杏マークの建物がその倉庫です。
300トンのタオルを収納でき、820パレットの中からボタン1つで商品の出し入れができます。
出荷は10トン車も横付け可能なプラットから全国、時には海外に向けて出荷されます。